子どもから大人の女性へ変わる時期である10代は、デリケートゾーンのトラブルも起こりやすくなります。
10代という年代にはどのような体の変化やトラブルが考えられるのでしょうか。
他の人には相談しづらいデリケートゾーンのケアについてもご紹介します。
【10代女性はどんな風に体が変化するの?】
第二次性徴が起こるのは個人差がありますがおよそ8歳くらいからと考えられています。
女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」が分泌されるようになります。
ホルモンの影響で乳腺が発達して胸が膨らむ、体毛が生える、体つきに丸みを帯びるといった変化が見られます。
初潮を迎えるのは10歳から14歳頃に多くなり、15歳にはほとんどの女性に初潮が来ます。
体の内部では15歳頃から20歳頃にかけて卵巣の働きが完成に近づいていきます。
排卵や生理のサイクルが徐々に安定していくのもこの頃です。
【10代女性ならではのトラブルにはどんなものがある?】
体が急に発達する時期であることと、成長する体に心が追い付かないアンバランスな状態、そして外部からのさまざまなストレスによりデリケートゾーンのトラブルや心身に影響するトラブルが起こりやすい年代と言えるでしょう。
【生理のトラブル】
初潮が来てもしばらくの間は卵巣や子宮が完成されていない未熟な状態です。
生理の周期や生理の期間はバラバラということが多く、生理の時に強い下腹部痛や腰痛に悩まされたり、出血が続いたりするなど長期間生理が来ない無月経の状態になることもあります。
【おりもののトラブル】
10代の時にはおりものの量が急に増える、量やにおいもバラバラになるなどのトラブルも起こりがちです。
女性ホルモンの分泌が不安定であるためにおりものの分泌も一定にならないのです。
【かゆみや臭いのトラブル】
皮脂や汗腺の働きも活発になるためデリケートゾーンの湿度も高くなります。
ムレている状態が続くとデリケートゾーンにかゆみやにおいを生じることもあります。
生理の周期が不安定のため、ナプキンを長時間付けることでムレがひどくなり肌トラブルにも繋がりやすくなります。
【10代で気を付けたいデリケートゾーンケア】
デリケートゾーンを清潔に保つことでトラブルを予防できます。
できるだけナプキンやおりものシートはこまめに替えるようにしましょう。
シャワーではなく毎日湯船に浸かるようにすることも大切です。
デリケートゾーンの洗浄はぬるめのお湯もしくはデリケートゾーン専用のケアアイテムを使って強く擦るのではなくやさしく洗いましょう。
10代は学校や習い事、部活動など行動範囲が広がります。
勉強やスポーツだけでなく友人関係や入試等によって忙しく心身ともに疲れやすい上に悩みやストレスも溜まりがちです。
10代ならではのデリケートゾーンのトラブルを知っておき適切なケアを行うことが重要です。