40代に入った女性は妊娠に適したピークを過ぎて少しずつ閉経に向けて体が変化していきます。
デリケートゾーンを始めとして心身にどのような変化が起こるのか、考えられるトラブルや対処方法などについて詳しく見ていきましょう。
【40代女性の体の変化とは】
30代後半から40代になると卵巣の働きが衰えてきます。
加齢に伴い女性ホルモンのエストロゲンの分泌が少しずつ減少していきます。
個人差もありますが40代の半ば頃から閉経に向かってきます。
エストロゲンの減少に関連してホルモンバランスが乱れがちになります。
脳が変化についてくことができずに、のぼせやほてりイライラなど、心と体にさまざまな不調が起こる「プレ更年期障害」「更年期障害」が起こるようになります。
この時期の女性にとても多いトラブルがデリケートゾーンのかゆみです。
加齢によってデリケートゾーンの粘膜が薄くなって敏感になります。
骨盤底筋群と呼ばれる恥部の筋肉が衰える上におりものなどの分泌物も30代と比べて減少します。
これによりデリケートゾーンのかぶれやかゆみなどのトラブルが多くなるのです。
経腟分娩で出産した女性の場合は尿漏れがとても起こりやすくなります。
尿漏れが頻繁に起こることで細菌が増えてしまい、かゆみやにおいの元となります。
【40代のデリケートゾーンのケア】
デリケートゾーンは他の部位と比べると皮膚が薄く、においなどを吸収しやすい状態です。
そのため、かゆみや痛みなどのトラブルが起こりやすくなります。
40代になるとおりものが少なくなることで潤いが保ちづらくなっていきます。
デリケートゾーンのケアを意識して日常的に行うようにしましょう。
デリケートゾーンのケアにおいて最も大切なことは「清潔な状態を保つ」「乾燥させない」です。
30代頃までは問題がなかったピッタリした下着やガードルも、締め付けがかゆみに繋がるケースもあります。
ゆったりとしたサイズやオーガニックコットンなどの通気性の良い下着を履くようにすることで予防しましょう。
尿漏れをそのままにしておくと尿がアルカリ性に変化して悪い細菌が増殖してしまいます。
デリケートゾーンの皮膚は吸収しやすい為に、ただれや痛みの原因になります。
尿漏れパッドやナプキンを使用する際は頻繁に取り換えるようにしてデリケートゾーンのムレをできるだけ防ぐようにしましょう。
入浴の際にゴシゴシ洗うことや普通の石鹸で洗うことは避けてデリケートゾーン専用のケアアイテムでそっと洗うようにするのも大切です。
40代になると30代の頃より女性ホルモンの分泌が減っていく事でデリケートゾーンのトラブルも増えていきます。
トラブルの種類や原因を知っておき正しいケアを心がけるようにしましょう。