デリケートゾーンの悩みとして多くの人が挙げているのが、かゆみです。
【かゆいのはつらい】
デリケートゾーンは粘膜部分であることに加えて、下着で覆われている部分であるため高湿状態となりやすく、かゆみを感じやすくなっています。
しかし、外出中などにかゆみを感じたとしてもかきにくい場所であるため、我慢せざるを得ない場面は多々あるでしょう。
対処するとなった場合も腕や足など露出している部分と比較すると慎重に行う必要があるなど、長い間悩まされているという人は少なくありません。
【かぶれが原因の場合】
デリケートゾーンのかゆみの原因の1つとして挙げられるのは、かぶれによるものです。
一般的にかぶれの症状は接触皮膚炎と呼ばれています。
その名の通り、皮膚に何らかの刺激を受けることで炎症が発生し、かゆみや小さな痛みなどが生じます。
皮膚は大きく分けて表皮、真皮、皮下組織という3層で構成されており、通常は外部に触れる表側の表皮と呼ばれる部分が刺激から真皮などを守ってくれます。
しかし、刺激が大きすぎるような場合に表皮が炎症してしまうのです。
刺激の種類は多数ありますが、女性の場合は生理期間中につけるナプキンが原因になることがあります。
生理中は身体がデリケートな状態になっており、その状態でナプキンがこすれたり蒸れが生じたりするとかぶれてしまうこともあるため、普段より気を付ける必要があるでしょう。
【感染が原因の場合】
かぶれ以外のデリケートゾーンのかゆみの原因としては、感染によって引き起こされるものがあります。
デリケートゾーンは他の箇所と比較すると皮膚が弱く、粘膜もバリア機能が少し弱いことから感染症を引き起こすウイルスなどが侵入しやすくなっています。
例えば性行為などをきっかけに性感染症にかかっている感染者と接触してしまうと、感染症にかかり、その症状でかゆみを感じるようになってしまいます。
デリケートゾーンでは常在菌がこうしたウイルスの侵入を防ぐ役割も果たしてくれますが、これも完璧ではありません。
毎日のケアでこうしたウイルスが活性化することを抑えることが必要です。
【原因を知ることが重要】
デリケートゾーンのかゆみの原因はひとつではありません。
かゆみを治すには、その原因に合わせた対処法をしたり、適切な治療を受ける必要があります。
感染症に感染してしまっているケースであれば、根気強い治療が必要になるでしょう。
症状別の特徴などを知り、自分である程度原因が想定できるようになると、いざ症状が出た時にも早く対処してしっかりと治すことができるようになります。